欅平ビジターセンター STAFF BLOG

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欅平ビジターセンター
〒938-0200
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山
TEL:0765-62-1155
 
黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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ビジターセンターの裏山で

紅葉も終盤。
風が吹くとたくさんの落ち葉が空を舞います。

20201109_1.jpg 20201109_2.jpg
「欅平」の名前の由来は ケヤキ の木。
ビジターセンターの裏山。パノラマ展望台に向かう登山道で大木を何本か見つけます。
現在は落葉の最盛期。

20201109_3.jpg
登山道の入り口付近にはケヤキの落ち葉がたくさんたまっています。
色や大きさがまちまちではありますが。この写真の中は全部ケヤキの落ち葉。

20201109_4.jpg
ポイントは葉脈と鋸歯(葉っぱの縁のギザギザ)の形。
葉脈は比較的規則正しく平行にならんでいて一本一本の先が鋸歯の先端にまっすぐ達しています。
鋸歯の形は単鋸歯といってシンプルなギザギザ。
なんとなく潔い形だなといつも思ってしまうのは私だけでしょうか^^;。

20201109_5.jpg
登山道をしばらく上った先にあったウダイカンバの葉。
形もちょっとケヤキと違いますが何より違うのが鋸歯の形。

20201109_6.jpg
細かくて不揃いなギザギザ。
ちょっとわかりにくいですが大きな鋸歯の中に細かい鋸歯があるということで重鋸歯といいます。
ウダイカンバなどのカバノキの仲間やシデの仲間はこの形の鋸歯。

20201109_7.jpg
足元の落ち葉を見ると他には
ミズキ、イタヤカエデ、クロモジなどなど。黄色系のものが多いですね。

20201109_8.jpg
手前の低い木がヤマモミジ、奥の高い木がイタヤカエデ。
ここは北側の斜面で高木の下にも隠れていたせいかヤマモミジが赤くなりません。
やはり赤くなるために陽当たりは重要なようです。

ケヤキの木は登り口の近くにまとまっていて山の上のほうでは見つかりません。
ずっと登っていくと ミズナラブナ が増えてきます。

20201109_9.jpg
登っていくと。最初の鉄塔の先にサルの群れがいました。
これから長い冬を迎えるためにせっせとエサを探しています。
冬になればこの山も彼らだけのものとなります。

このパノラマルート(シジミ坂)登山道はハシゴなどの撤収作業が始まるため11月8日で今年はもう閉鎖となりました。
ぜひまた来年。雪がとけたらおいでください。

20201109_10.jpg
この景色も。また来年。

紅葉と楓

11月です。
朝はやい時間や雨の日などはかなり冷え込みます。
おかげさまで紅葉もよく色づきました。

先日ナチュラリストのT(I)さんに
「モミジとカエデはどう違うの」という質問を承りました。

この「モミジ」と「カエデ」問題。けっこう皆さま気にされているようで。
インターネットで検索するとたくさん説明が出てきます。

まずは「モミジ」。
漢字で書くと「紅葉」。
「もみじ」とも「こうよう」とも読みます。
そもそも葉の色が変わることを紅葉(こうよう)といいます。
この語源が「もみづ」という動詞。
おそらく「揉み出る(もみいづる)」から来ているのではないかと。
水の中で染料を含んだものを揉むと水がじわりと染まっていくようなイメージですか。
確かに紅葉していく様子もじわりじわりと変化するように感じます。

つまりもともと「モミジ」は色づいた葉の総称を指していたと考えられます。
その後ひときわ赤く色づくものの代表として特定の木の名前に当てられたもの。
一般的に「モミジ」の名前で呼ばれるものはイロハモミジの仲間。

yamamomiji.jpg 
yamamomiji3.jpg
欅平で見られるのはヤマモミジ。
切れ込みが深くて裂片が細くはっきりしていていかにも「モミジ」という葉の形です。

では「カエデ」。
こちらの語源は「カエルの手」。
これはもう。葉の形の特徴から来ています。指の間に水かきのある形。
分類学的にはカエデ属Acerに含まれるもの全体を指すこともあります。
先ほどのヤマモミジ(イロハモミジの仲間)もカエデ属に含まれます。
ということでは「モミジ」は「カエデ」の仲間ともいえます。

他にも欅平周辺で見られるカエデ属はいろいろ。

hautiwakaede1.jpg
ハウチワカエデ(コハウチワカエデかも)。
団扇っぽい形です。天狗の持ってそうなやつ。

itayakaede2.jpg 
itayakaede1.jpg
イタヤカエデの仲間(たぶんエゾイタヤ)。
黄色くなる葉の代表種です。

kominekaede2.jpg 
kominekaede1.jpg
コミネカエデ。
落ち葉には真っ赤のものがあるのですが枝に赤い葉がなかなか見つかりません。
崖の上のほうの陽当たり良いところのものが飛ばされてきているのでしょうか。

urihadakaede1.jpg 
urihadakaede2.jpg
ウリハダカエデ。
幹が瓜の実のように緑がかって縦じまがあります。

カエデ属というだけあっていかにもカエルの手のような形の葉のものもありますが。
葉の裂けていないものもあります。

megusurinoki1.jpg 
megusurinoki2.jpg
メグスリノキ
残念ながら欅平では見つかりませんが鐘釣周辺やその下の沿線の所々に見つけられます。
他の木に比べると紅葉が少し遅いのでこれからキレイに赤く色づきます。

ひとくちに「カエデ」といっても様々。
「モミジ」や「カエデ」が脚光をあびる季節です。
どうぞお楽しみください。

あの白い山

秋も後半にさしかかってきたようで紅葉も見ごろとなり
先週末から周辺の山に雪が見られるようになりました。

sannnabiki_hiroba.jpg
(広場から見えるサンナビキ山)
そして今週
「あの白い山はなんですか」という質問が。急増。
ちょっと困るのが「どこ」から「どっち」を見たかわからないとき。
なかなかお答えするのが難しいことがあります。

tizu.png
ちょっと整理してみましょう。

karamatsu_a1.jpg 
karamatsu_a2.jpg
まずは猿飛遊歩道の途中(地図A)から見える唐松岳
一番右側のとがった部分が山頂と思われます。

sannnabiki_b.jpg
奥鐘橋(地図B)から見るサンナビキ山。
広場からだと右側のピークしか見えませんが橋から見るとピークがふたつ。
左側のピークを滝倉山、右側をサンナビキ山とすることもありますが
全体でサンナビキ山(もしくは滝倉山)とすることもあるようです。

tengu_c1.jpg 
tengu_c2.jpg
(2枚の撮影日違っててスミマセン。上の写真は10月中旬のまだ積雪前のものです。)
名剣温泉の先(地図C)から祖母谷川の上流方向に見える白い稜線。
唐松岳北側稜線の天狗の頭~不帰嶮(かえらずのけん)あたりではないかと。

takikura.jpg
もう少し進んでスノーシェッドを抜けたあたりから駅のほうを振り返るとサンナビキ山の左側のピーク(滝倉山)が少し見えます。

kekachi_d1.jpg 
kekachi_d2.jpg
名剣温泉から祖母谷温泉に向かう中間あたり(地図D)から川の下流、駅の方向をながめると毛勝三山の釜谷山~毛勝山あたりが白く浮き上がります。
(右側のピークは毛勝山ではなく手前の違うピークだと思われます。毛勝山の山頂はちょうどその後ろではないかと。)

karamatsu_e1.jpg 
karamatsu_e2.jpg
そして祖母谷温泉(地図E)まで来ると唐松岳の山頂が。
(これもまだ雪のつく直前の写真で^^;。今は白くなっています。)
猿飛遊歩道からだと山頂から北側のギザギザとした稜線が見えるのに対して祖母谷温泉からだと南西に伸びる少しなだらかな稜線が見られます。

ちょっとした角度でも見える場所は変わってきてしまいますが。
だいたいこんなところでしょうか。

春先の残雪が残る時期にもよく聞かれるのですが。
夏になって雪がとけ木々の葉が生い茂ってくるとほとんど聞かれなくなります。

でも。ちゃんとずっとそこにあるのですよ。

【開館時間*変更のお知らせ】 10月23日変更

10月24日より欅平ビジターセンターの開館時間を
平日のみ
午前10時から午後4時まで とさせていただきます。

土日祝日と11月2日(月曜日)につきましては
午前9時から午後5時まで 開館いたします。

引き続き、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から館内の展示、休憩スペース等を一部縮小させていただいております。何卒ご容赦ください。
ご観覧の際は、マスクの着用、ほかのお客様との距離をとる、といった基本的な感染防止対策にご協力くださいますよう、お願い申し上げます。


20201023.jpg
今日は雨。
雨に濡れると色づいた葉が一層きわ立ちます。

いよいよ紅葉本番です。
あたたかくしてお越しください。

8℃のライン

今日の欅平。

20201022_1.jpg
(奥鐘山)
色づき具合は70から80%くらいでしょうか。
昨日の朝は富山県内の各地で今季の最低気温を更新したそうですが今日はちょっと暖かいです。

20201022_2.jpg
(アオダモの葉)
紅葉の進み具合が気になります。

「紅葉」と「気温」でインターネット検索すると
「最低気温が8℃以下になると葉は色づきはじめ、5~6℃以下になるとさらに急速に進む」
というような記述をたくさん見かけます。
8℃。。。出典は何処かしらとも思いますが。まことしやかにそういわれています。

20201022_3.png
去年より紅葉の進み方が早いような気がしていたので最低気温の変化を比べてみました。
といっても欅平の正確な最低気温は記録されていないのでアメダスの記録のある魚津の最低気温からざっくり3℃差し引いて推定の最低気温としました。(^^;ちょっと乱暴な数字。)
どうでしょう。
見たかんじではあまり大きな差もなかったのでちょっとがっかりしてしまったのですが。
●今年は10月15日から昨日10月21日までしっかり8℃以下に冷え込んでいます。
●9月1日からの最低気温を積算するとわずかに(?)12℃ほどは今年のほうが寒いようです。
ちなみに去年は11月4日頃から11日くらいまでが紅葉のピークだったように思います。

直接欅平の気温を測定したわけではないので実際にはもっと冷え込んでいるかもしれませんし他の要素(最高気温や雨量などなど)にも紅葉の進み方は左右されます。
難しいです。
単純な方程式にはあてはめられません。
幾年も見守っていないと紅葉の予想はできませんね。

20201022_4.jpg
(名剣温泉先から欅平駅方面)
周囲の山の上半分はかなり色づいています。
欅平の紅葉の見頃宣言もまもなくでしょう。

20201022_5.jpg
紅葉の見頃よりひとあし先に外壁の塗り替えが終わってキレイになったビジターセンターで皆様のお越しをお待ちしております。

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