「蝶」と「舟」 欅平ビジターセンター STAFF BLOG

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黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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「蝶」と「舟」

まだまだ暑い日が続いていますが立秋も過ぎてまもなく処暑。
ゆるやかに秋に近づいています。

タテヤマハギ1
秋の七草のひとつ萩の花が見頃です。

万葉集の中で植物を詠んだもののうち萩を詠んだものが最多の141首なのだそうで。
日本人にとって万葉の時代から身近な植物だったのでしょう。
ちなみに2番目に多いのが梅の118首。令和。

一般的に萩の花といえばハギ属Lespedezaの花のことを指します。
日本にはおよそ10から20種ほどが自生しているようで。
よく見られる野生種はヤマハギ、ケハギ、マルバハギなど。
栽培されているものではミヤギノハギが有名です。

タテヤマハギ2
欅平周辺では名剣・祖母谷方面道路でよく見られるのがケハギの仲間。
あえて分類するならタテヤマハギかと。
ちょっとそのあたり(ミヤギノハギとケハギとタテヤマハギあたり)線引きがあいまいなので。。。なんとも。
まあともかく萩の花です。
山の崩れたところなどに真っ先に入ってくる先駆植物(パイオニア)でもあります。
よく陽の当たる 崖っぷち!。好きなんですね。

タテヤマハギ3
ハギを含むマメ科の植物の多くは蝶形花冠という花の形(構造)をしています。
蝶の形だろうか。。。横から見ると蝶が止まっている形に見えなくも。ない。です。
他のマメ科の花には蝶により似た感じのものもありそうです。

タテヤマハギ4
その蝶形花冠。3種類の花弁(花びら)から成り立っています。
写真のハギの花でいうと上に1枚大きく突き出した花弁が旗弁。
一番下の膨らみのあるのが竜骨弁(舟弁)で2枚が合わさり雄蕊や雌蕊を包んでいます。
そして真ん中の横に2枚突き出しているのが翼弁といいます。ケハギの仲間ではこれがちょっと短めなのがポイント。
竜骨は英語ではKeel。船底の曲線部分の構造(部材)を指します。たしかに。これは納得。
そして上に帆を立てているような旗弁を目印に虫たちが蜜を求めてくるのだそう。

蝶の形なのか舟の形なのか。
みなさんは何を連想しますか。

ただいま猿飛遊歩道にも行けませんので。
ちょっとこちらで萩の花の観察とか。
いかがでしょう。

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No title

イタチハギというのも見かけますね
土木工事跡などに。

Re: No title

イタチハギは緑化目的に導入された外来種なのですよね。要注意。
ちなみにイタチハギはマメ科ですがハギ属ではなくイタチハギ属Amorpha。
マメ科以外にもミソハギとかヒメハギとか。○○ハギという名前の植物はけっこうあります。
たとえられることが多いということも萩の花が日本人にとってスタンダードな花だという証拠ですね。

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