2020年10月04日 欅平ビジターセンター STAFF BLOG

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〒938-0200
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黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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アゲハモドキ

10月のはじめ。猿飛遊歩道にて。

agehamodoki1.jpg
足元になにか白いものが。

agehamodoki2.jpg
なんだ何だ???

agehamodoki3.jpg
横から見た形。

一瞬ゴミかと思ったのですが。どうやら生きもののよう。
調べてみたところアゲハモドキの幼虫でした。

アゲハモドキ???

agehamodoki4.jpg
これだ!
6月に宇奈月駅のホームで出会いました。

agehamodoki5.jpg
この時はちょっと適当に調べてて^^;。「ジャコウアゲハかなー」なんて思っていたのですが。
違いましたね。
アゲハモドキです。

ジャコウアゲハは蝶。アゲハモドキは蛾の仲間で触覚の形がよく見ると違います。
あと大きさもアゲハモドキのほうがだいぶ小さめ。
でも。色や模様がそっっっくりなのです。 ※成虫は。 幼虫は似ていません。

ジャコウアゲハは毒のある蝶として有名。
その幼虫はウマノスズクサの葉を食べて育ちます。ウマノスズクサの仲間には毒になる成分が含まれており蝶になってもジャコウアゲハの体内に残ります。

アゲハモドキの幼虫はミズキ科などの葉を食べて育ち毒は作られません。
毒は無いのに毒のある他の種の姿に似せて「毒があるんだぞ!」と敵を脅して身を守っているというわけです。←ベイツ型の擬態といいます。
自然界ではよく見られる擬態の一種で。他にはハチやカエル、ヘビなどにも例があります。
アオダイショウの子供がマムシの模様にちょっと似ていたりするのもこのタイプの擬態です。

agehamodoki6.jpg
9月にビジターセンター裏のウリノキの葉にいたアゲハモドキの成虫。
欅平でも成虫確認してました。

まんまと騙されました。
・・・違いますね。ちゃんと調べましょう。というお話。


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