2019年07月 欅平ビジターセンター STAFF BLOG

欅平ビジターセンター
STAFF BLOG

欅平ビジターセンター STAFF

欅平ビジターセンター
〒938-0200
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山
TEL:0765-62-1155
 
黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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カウンター

「意外と暑いよね。」

梅雨が明けたと思ったらいきなり暑い日が続いています。
トロッコで欅平に到着された皆さん口々に「暑い」といわれています。
欅平の標高は約600mしかないので、単純計算では0mのところと比べて3.6度ほどしか気温は低下しません。
日陰に入ると涼しいのですが。熱中症の対策は絶対に必要です。

広場
駅舎を出たところの広場。おそらく欅平で一番暑い場所です。
日差しがあると照り返しでさらに熱く感じます。
トロッコで窓なしのオープンな客車で来られた方は特に、トンネル内の冷たい風にさらされてきただけに気温差に驚かれます。

川の近くまで下りていくと涼しいようです→去年の記事

階段1
河原展望台に行ってみましょう。

河原展望台から1
右が上流、祖母谷川からの水が堰堤を流れ落ち、奥鐘橋の下をくぐった黒部川本流と混ざります。

河原展望台から2
左が下流、猿飛峡~宇奈月方面に向かいます。かなりの急流。
 ※水の流れが速い場所には絶対に入ってはいけません。

川の水の温度は真夏でも13度ほどらしく、冷たい風を作ってくれます。
3000m級の山々から流れ込む雪解け水ですからね。

猿飛遊歩道は残念ながらまだ復旧していないので途中までしかいけませんが、川風を感じながら少し散策するのも楽しいですよ。

階段2
そして残念ながら、
階段を下りた、ということはまた登ってこなければなりません。
せっかく涼んでも、これでまた皆さん暑くなってしまわれます。
是非そんなときにはビジターセンターで涼んでください。
なるべく冷房をきかせてお待ちしております。

黒部峡谷自然観察会を行います 【8月26日 月曜日】

欅平ビジターセンター運営協議会では、
8月26日(月曜日)に欅平周辺で自然観察会を開催します。
ルートは欅平から祖母谷温泉を予定しています。
募集要項等詳しくは、黒部市役所のホームページをご覧ください。
https://www.city.kurobe.toyama.jp/event/detail.aspx?servno=13944
先着20名です。 
定員に達した場合は、申し込みを締切りますのでお早めに。
まずは市役所までお気軽にお問い合わせください。

よひら咲く

まだ梅雨です。
せっかく来たのに良いお天気でなくてがっかり。
と、残念がらず。この季節ならではの欅平の風景をお楽しみください。
ちょうどアジサイの仲間の花が見ごろを迎えています。

まずは、↓おなじみの紫陽花らしいあじさい、エゾアジサイです。
エゾアジサイf
エゾアジサイn
ガクアジサイやヤマアジサイと似ているのでなかなか見分けがつきませんが、葉の細かい特徴を確認してみると、欅平周辺のものは、ほとんどエゾアジサイのようです。
平野部では見ごろを過ぎてしまったものも多いようですが、欅平では色づき始めたばかりのものもあり、まだまだ楽しめそうです。
色はピンクから紫、青とバリエーション豊か。
土の酸性度にも影響されているのでしょうか。

↓白い色があざやかなノリウツギです。
ノリウツギf
ノリウツギn
花序(小花の集まり)の形が少し円錐形になるのも特徴です。
樹皮に含まれる粘液を、和紙をすくときのつなぎ=糊(のり)に用いたからノリウツギ、とか。

↓つる性のツルアジサイです。
ツルアジサイf
ツルアジサイn
つる状に伸びて他の木や岩にからみついて成長します。
見ごろの時期は過ぎてしまいましたが、上のほうにまだ白い花が残っていました。
からみつかれているのはケヤキの大木です。ずいぶん長い年月を寄り添って生きてきてますね。きっと。

↓そして、クサアジサイです。
クサアジサイf
クサアジサイn
その名の通り「草」なので、冬には地上部が枯れて無くなってしまいます。
よく見ると直径1cm程度の小さな白い花を咲かせています。

あじさいの別名「よひら」とは「花弁が4枚あること」の意味なのですが。
種によっても異なりますし、よく観察してみると、同じ木の中でも3枚のものから5枚くらいまで様々です。平均すると4枚くらいにはなるでしょう。
そしてなにより、花弁のように目立っているものは萼片(がくへん)です。
なので正確にいうと「装飾花の萼片の数が4枚くらい」となりますが。。。
風情がないですよね。
「よひら」で良いと思います。

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パノラマ展望台までの登山道

パノラマルート遠景
ビジターセンターの裏山の頂上を目指すルート(写真は人喰岩あたりから)
昔から通称「シジミ坂」と呼ばれています。
最近では「パノラマルート」とも。

欅平からのルートとしては一番最後、残雪が無くなり、梯子などの整備を終え、ようやく先月下旬に開通しました。

パノラマルート入口
ビジターセンター横の階段が入口です。

パノラマルート1
では、巡視に参りましょう。まずはひたすら、登ります。

パノラマルート2 パノラマルート3
木の橋を渡ったりしながら1本目の鉄塔を目指して、登ります。

パノラマルート4分岐1
途中、上部トンネル(関電専用)出口からのルートと合流します。
「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」のお客様しか通れませんのでご注意を。
ツアーではここまでの高低差200メートルを竪坑エレベーターで上がります。
詳しくは→こちら。 トロッコ終点の欅平駅の奥、普段は立ち入れない場所を見学できるのも魅力です。

パノラマルート5

パノラマルート6
あと少し、落石・マムシにも注意して進みましょう。

パノラマルート7分岐2
2本目の鉄塔、横の分岐地点です。

左は黒部峡谷・下ノ廊下「水平歩道」の入口です。
パノラマルート8水平歩道入口
 : この先のルートについて十分な予備知識と相応な体力、技術がなければ
 : 決して立ち入るべきではない場所だと思っています。 (※個人的には。)
 : 「水平歩道」ってネーミングが良くないんじゃないかな。
 : たやすく歩けちゃいそうな響きが、ふさわしくない。 
 : (※あくまでも個人的な感想です。)


パノラマルート9
右に踵をかえして鉄塔を回り込むと、

パノラマ展望台
パノラマ展望台です。
ビジターセンターからの標高差260mほど。
お天気さえ良ければ唐松岳や毛勝三山などの眺望が楽しめます。

急な上り坂のルートです。下りはさらに慎重に。

猿飛遊歩道通行止め

6月末から7月の始めにかけての雨で猿飛遊歩道に落石、倒木があり遊歩道を10メートルほどふさいでしまいました。
落石や倒木の処理、ガードレールの取り換え、落石防止対策などの工事が必要となります。
現在、猿飛遊歩道は河原園地までは通行可能ですが、そこから先は通行止めとさせていただいております。
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

IMG_5539.jpgIMG_5541.jpgIMG_5547.jpg

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