黒部峡谷の生きもの 欅平ビジターセンター STAFF BLOG

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〒938-0200
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山
TEL:0765-62-1155
 
黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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花から花へ

ギンリョウソウ1
先日のギンリョウソウ、大雨やらなんやらでご報告が遅くなりましたが、無事開花しました。

ギンリョウソウ2
竜というよりタツノオトシゴの顔を思い出します。

マルハナバチ1
と、既に他のお客様がいらっしゃってました。
もふもふの体のマルハナバチです。
鮮やかなオレンジ色の背中(胸部の背面)が目立つので、おそらくトラマルハナバチかナガマルハナバチあたり。。。

マルハナバチ2
これは別の日、名剣温泉の近くの道路わきで。
オニアザミの花に頭をつっこんでせっせと蜜を集めているようです。

マルハナバチ3
もふもふの体が花粉だらけになってますよ。

顕花植物(よく目立つ花をつける植物)の繁殖には送粉者(ポリネーター)と呼ばれる「別の生きもの」が、花粉を別の個体に届けるのに重要な働きをします。
多くの場合は虫であったり、鳥や動物であったりします。
マルハナバチは少し涼しい山地や森林の植物にはかかせない送粉者です。
植物とすれば、同じ種のなるべく離れた場所(違う遺伝子の個体)にたくさん花粉を運んで欲しいのです。
マルハナバチやミツバチは学習能力が高く、その時に咲いている同じ種の花を集中して訪花すると聞いたことがあります。

オニアザミ
虫などに花粉を運んでもらって自分とは別の個体(遺伝子)の花粉がつかなければ種子を作れない植物もありますが、ギンリョウソウのように虫が来なくても種子を作ることができる植物もあります。
花に訪れる生きものがたくさんいるのかいないのか、それぞれの環境によって植物は様々な進化をしてきています。


雨の日のヒキガエル

昨日(6月14日)の大雨による落石等の撤去作業のため、現在(6月15日)、猿飛遊歩道は全面通行止めとなっております。

その少し前の話。
ある雨の日の猿飛遊歩道です。
河原園地の先、猿飛峡の入り口がちょっと見えてくるあたり。

ニホンヒキガエル1
ヒキガエルがいました。
大人のヒトの手のひらほどもある大型のカエルです。

ニホンヒキガエル2
ニホンヒキガエル3
背中にあるブツブツをさわると白い毒液を出すのでさわってはいけません。特に目に入ると危険なのだとか。
毒蛇のヤマカガシはヒキガエルを好んで食べて、その毒を利用しているのだそうで。
本当でしょうか。このサイズのカエルを食べるのが、まずひと苦労な気もします。

ところでこのヒキガエル、2種類の亜種に分けられていまして、ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルといいます。(あと別種でナガレヒキガエルなんていうのもいます。)
生息域が若干異なりますが、同じ地域にもいたり、雑種もいたりするようで。なかなか区別が難しいのですが、↑この個体はかなり微妙ですがニホンヒキガエルと思います。

アズマヒキガエル4
昨年、欅平の駅に現れた↑この個体は、あきらかにアズマヒキガエルですね。
目の後ろの鼓膜が大きくはっきりしていて、目との距離が近いのがポイント。

見た目がちょっと。。。あれなので。。。嫌われてしまうかもしれませんが。
主に活動するのは夜なので、昼間の散策ではそれほど遭遇率は高くないと思います。
漢字で書くと「蟾蜍」。あるいは「蟇」。
ぜったい読めません。

Sence of distance

トロッコ沿線で最もよく見つけることのできる野生動物は ニホンザル です。

ニホンザル(春)
ビジターセンターのすぐ横です。草の実を食べているようですね。

欅平を散策していても結構な頻度で群れを見かけることがあります。
ビジターセンターで「クマはいますか」という質問の次に動物に関する質問で多いのは
「サルは襲ってきますか」という質問です。
今のところこのあたりで「襲われた」という話は聞いていません。
威嚇はされることがあります。

たいていの場合は威嚇だけで攻撃まではしてきませんが、サルが向かってきたり吠えかけてきても、それ以上興奮させないように落ち着いて。
目を直視しないよう、絶対に背中を向けないよう、少しずつ距離を離していってください。
だいたいクマに出会った時と同じですね。対処のしかた。

野生の動物がヒトを襲うのはどんな時でしょう。
(その1)自分や家族に危害を加えるものだと判断したとき。
(その2)エサを取られたり生活圏を侵してくる邪魔な存在と判断したとき。
(その3)食える。エサだ。と判断したとき。
だいたいこんなところでしょうか。 ※個人的な考えです。
襲われないためには、ヒトはこれらにあてはまらないようにふるまい、彼らに無害認定してもらう必要があるわけです。
決して近づきすぎてはいけません。絶対にエサやりなどはしないでください。ヒトの食べ物の味を覚えさせないよう、必ずゴミはお持ち帰りください。

サル
ここは黒部の奥山。ツキノワグマやニホンザルの生息地です。
あくまでもヒトはそこに訪れた「訪問者」visitorであることを忘れたくはありません。

「距離感」が大事です。

へくさんぼ

本日は
カメムシの大発生。

kame1.jpg
山の近くにお住いの方々なら良くご存じのはずではありますが
この季節、陽の当たる暖かい外壁などに
びっしりと。カメムシが集まってくることは良くあるのです。

kame2.jpg
ですが、本日はちょっと多すぎではなかろうか。と。

kame3.jpg
(たぶん)クサギカメムシです。
マメ科などの植物の汁を吸うため、農家の皆様には嫌われ者。
寒い冬になる前に、冬眠できる場所を探して家屋に浸入してくるのも嫌われるポイント。
なにより、臭いから。嫌われますよね。

kame4.jpg
よほどの刺激を与えない限りは臭い汁を出すこともないようです。
身体の表面は意外に固く、けっこう大きな羽音をたてて飛んできますが、ヒトを刺すわけではありませんから。

このあたりの皆さんは「へくさんぼ」と呼んでいます。
英語ではstink bug=悪臭を放つ虫。
カメムシの仲間全体ではshield bugsとも言うようです。
形ですね。5角形の。まさしく西洋の盾の形。

うーむ。。。
なかなか褒めるポイントが見つかりませんが
これも自然の一部としてご理解ください。

飛び込みのお客様

欅平ビジターセンターの玄関です。
1entrance.jpg
日本全国、世界各国のお客様がご来館くださいます。
毎日たくさんのヒトのお客様がいらっしゃいますが、
時折ヒト以外のお客様が、うっかりご入館されることも。

2yabukiri.jpg
キリギリス(たぶんヤブキリ)ですね。

3tokage.jpg
ニホントカゲ(ヒガシニホントカゲ)です。
青い尾はまだ幼いしるし。

4namisyaku.jpg
小さな蛾(たぶんシロオビクロナミシャク)。

他にも色々。
あまり来ていただきたくないハチやアブなんかも、たまに、入って来ます。
仕方ないです。彼らの生活圏のなかにこの建物があるわけですから。
うっかり入って来てしまわれたヒト以外の方々には、できるかぎり丁重にご退館いただいております。

先日、飛び込んで来られたのは、この方
5oosenchi.jpg
丁重にお見送りを

6oosenchi.jpg
失礼。ひっくり返してしまいました。
おなかの光沢も美しいですね。

7oosenchi.jpg
オオセンチコガネです。
後ろ脚にくっついている白いものは風除室にあった蜘蛛の巣ですね。
ゴメンナサイ。ちゃんと掃除しておきます。

8oosenchi.jpg
良く似たセンチコガネと見分けるポイントは、頭の先、上あごの上についている板の形です。よく見て観察しないと全くわかりません。

名前の「センチ」の由来はトイレの古い呼び方「雪隠(せっちん)」から。
成虫も幼虫も哺乳類の糞や腐った死骸などを食べているのだそうです。
餌となる糞をする野生の哺乳類が生息しているからこそ見られる昆虫です。
黒部奥山の自然の豊かさの証明、というのは、ちょっと言い過ぎですか。

あ。しまった。
素手でさわっちゃってたな。

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