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〒938-0200
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山
TEL:0765-62-1155
 
黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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クマとの遭遇に注意

先月、富山県では「ツキノワグマ出没注意情報」が発令されました。
毎日のように「クマ出没」のニュースが聞かれます。

ツキノワグマは冬眠前の秋になると食欲を増し、大量の餌を求めて活動範囲を広げます。
昨年はやや豊作だった山のブナやミズナラの堅果(どんぐり)が、今年は凶作と報告されているため、本来の生息地を外れてヒトの住むエリアまで活動範囲を広げているのかもしれません。

ビジターセンターのお客様から
「このあたりにクマはいますか」と、時々質問されます。
はい。います。もちろんいます。
20130703_07.jpg

ツキノワグマの生息地です。
欅平周辺でも目撃情報は年に数回ほどありますが、皆さんが散策で歩かれるような範囲での人的被害は今のところ無いようです。多くのヒトで賑わう日中などは特に、警戒して姿を見せないのかもしれません。

しかし残念なことに、先日、黒部ダムに向かう旧日電歩道にて登山道整備の作業員の方が親子クマと遭遇し、ケガをされました。

本来臆病な性格のツキノワグマが積極的にヒトを襲うことは、ごく稀です。
でも、欅平からさらに奥山に登山で向かわれる場合、見通しのきかない登山道で出合頭に遭遇してしまうと、驚いて襲ってくる可能性が高いのです。
鉢合わせてしまう前に、なるべくヒトの存在を知らせて、クマに避けていただくのが最良です。
どうぞクマ鈴など音の出るものを身に着ける、グループで行動するなど、十分な準備をして、厳重な警戒をしつつ、山に入ってください。
「落石の危険があるため」といってヘルメット着用をお勧めしていますが、クマに遭遇して襲われた時の防護にも役立ちます。

万が一、クマに遭遇してしまっても、あわてず、騒がず。
落ち着いて行動しましょう。
参考↓
クマを知って事故を防ごう

真木の葉

台風もいくつか過ぎて季節はすっかり秋。
1kiri.jpg
ある日の雨上がりの光景です。
「霧立ちのぼる 秋の夕暮」ですか。

上の句はなんだっけ、と調べました。
「村雨の 露もまた干ぬ 真木の葉に」でした。
百人一首の中にもある寂蓮法師の詠んだ歌です。

この「真木」とは植物のマキ(槇)のことを指す場合もありますが、
多くの場合、広い意味でスギやヒノキ、マツなどの常緑樹の事を指します。

欅平周辺で観察できる常緑針葉樹は

まずは黒部峡谷を代表する ツガ
2tsuga.jpg
北アルプス周辺ではよく似たコメツガのほうが多く見られます。
しかし、ここ黒部峡谷では本来暖地に生育するツガが群落を形成することが大きな特徴となっています。
詳しくは→当館HP「黒部峡谷の地形」にて

3tsuga.jpg
コメツガと見分けるポイントは若い枝に毛がはえていないことと、球果(まつぼっくり)が枝に対して直角ぎみにつくところです。
ちょうど今年は奥鐘橋のたもとにたくさんの球果をつけた大木がありますので観察してみてください。

それから ネズコ
5nezuko.jpg
ヒノキの仲間で、別名はクロベ。
他のヒノキに比べて、材の色の赤みが強いことから黒檜(くろひのき)とも呼ばれます。

6nezuko.jpg
小さなうろこ状のひとつひとつが葉です。
サワラやアスナロに似ていますが、葉の裏面の気孔帯(白っぽい模様)が、サワラなどでは、はっきりした粉白色なのに対し、やや黄緑色ではっきりしないところがポイントです。

そしておなじみの スギ
4sugi.jpg
5sugi.jpg
富山県東部の山地に多く見られるタテヤマスギ(立山杉)と呼ばれる地域品種と思われます。
トロッコの鐘釣駅より下流の沿線では植林されたらしき杉林も見られますが、欅平あたりでは、土壌のたくさん溜まるような平らな場所があまり無いせいか、まとまって生えている場所は見つかりません。猿飛遊歩道の途中、河原園地近くに2本の大木がありますが、自然に生えたものなのでしょうか。ナゾです。

あとは、近くではなかなか見つけられませんがマツもあります。
(たぶん キタゴヨウ)
7kitagoyou.jpg

いずれも古くから建材などに利用され、ヒトの生活にかかせないものでした。
そしてこれからの季節、紅葉が進むと、赤や黄色に色づく落葉樹に混じる濃緑色のアクセントとして、黒部峡谷を彩ります。

まだ今は緑一色の山ですが、実は多種多様な樹木があるということも、ぜひ観察してみてください。

黒部峡谷自然観察会を行います 【10月28日 月曜日】

欅平ビジターセンター運営協議会では、
10月28日(月曜日)に欅平周辺で自然観察会を開催します。
2019秋の自然観察会申込書

ルートは欅平から祖母谷温泉を予定しています。
先着20名。
申し込み締切りは10月17日ですが、
定員に達した時点で受付を終了いたしますのでお早めに。

お申込み、お問い合わせは→黒部市役所商工観光課内・協議会事務局まで。

猿飛遊歩道について

残念なお知らせです。↓
猿飛遊歩道の一部通行止めについて(今シーズン閉鎖)

猿飛峡を間近に見られる「猿飛峡展望台」に行けないのは本当に残念です。
でも遊歩道の「一部」ですから。
「大部分」は通行できますから。
黒部川の流れを間近に感じながら峡谷の自然を楽しめる遊歩道です。

今、見ごろを迎えているのは
1akinokirin.jpg

2akinokirin.jpg
アキノキリンソウや

3tennninn.jpg

4tennninn.jpg
テンニンソウなど

そして来月にはいよいよ紅葉の季節を迎えます。

「猿飛峡見られないなら行かなくても良いかな。」
なんておっしゃらずに。
通行止めのところまで行くと下流の方に
5ikidomari.jpg
川岸の岩壁がせり出して川幅の狭くなった
「猿飛峡」の入り口部分が見えますから。

(落石や転倒に注意して)散策をお楽しみください。

黒部川本流と支流の水の色が少し違うのが分かりますか?

水の色の違い
海の青色や水深の深い川の青色は、水の伸縮振動に起因する可視光線の吸収に加え、空の色の反射も関連しているそうです。これは空の光の水面における反射や水中に入射した光が微粒子により散乱され、途中で水による吸収を受けた後、空中に脱出した透過光との合成による色が水の青色として出現しているそうです。水面における反射率は入射方向が水平に近づくほど高くなり、より空の色が反映される。夕焼けが反射すれば、海面はオレンジ色に染まるのも同様だそうです。
また、水に含む岩石などの微粒子の色も反映しているようです。
写真の水の色ですが、左下から上に流れているのが黒部川本流で、少し緑色に見えますね。 また、右下から上に流れているのが黒部川の支流で祖母谷川で、少し青く見えますね。
この水の色の違いは、前の記事の写真で分かる通り「立山連峰」と「後ろ立山連峰」の岩石の違い(すべての岩石ではありませんが)で、水に含む岩石の微粒子の色が反映されているようです。

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