温泉三昧 欅平ビジターセンター STAFF BLOG

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〒938-0200
富山県黒部市宇奈月町黒部奥山
TEL:0765-62-1155
 
黒部峡谷の景観とそこに生息する動植物の紹介。黒部峡谷の誕生や歴史・地形・地質・景観・動植物・登山ルート、峡谷と人間の関わりをマルチイメージスライドにより紹介しています。

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温泉三昧

欅平周辺では3箇所、温泉を楽しめる場所があります。
欅平駅に近い方から、
温泉1
欅平温泉猿飛山荘(徒歩5分)

温泉2
名剣温泉(徒歩20分)

温泉3
祖母谷温泉(徒歩50分)です。

いずれも源泉は同じ、「祖母谷地獄」です。

ことの発端はまだ春先の事。
ビジターセンターにいらっしゃったお客様からの質問で
「名剣さんのお湯はイオウ臭くなかったのに、どうして猿飛さんのお湯はイオウの匂いが強いのですか」と。

名剣温泉のご主人Hさんに聞いてみました。
名剣温泉では
温泉4
源泉から引いてきた温泉水を溜める槽に、冷水を通したホースを沈めてお湯を落ち着かせながら冷ました後、沈殿物を入れないように上のほうから次の槽に移して、内湯と露天風呂に分配しているのだそうです。
沈殿物としてイオウ臭さの成分が取り残されて、お湯の匂いが軽減したのでしょうか。おそらくそれも要因のひとつでしょう。

空気中を漂うイオウ臭さの正体は硫化水素(H2S)と思われます。温泉水中に溶け込んでいる硫化水素が空気中に飛び出してくると、我々は独特の匂いを感じることになります。その量が多いほど臭く感じるというわけです。
温泉水に含まれている硫化水素やその他の硫黄化合物の量は、源泉を同じくする3箇所ともほぼ同じはずなのですが、硫化水素が温泉水から飛び出してくる量は温度や水素イオン(H)の量(pH)によって変化します。
一般的には水の温度が高いほど、酸性が強い(pHが低い)ほど、空気中に出てくる硫化水素の量は増えるそうです。

と、ここで更に疑問が。
ビジターセンター館長Kの証言、
「祖母谷温泉のお湯は、そんなに匂いが気にならない」そうで。
おかしいですね。源泉に最も近く、温度も高いはずの祖母谷温泉では臭くないなんて。
そして、ビジターセンター職員Hの証言、
「朝、欅平に到着したとき、やたらイオウ臭く感じることがある」とのこと。
朝だけ、というのがポイントです。
もちろん風向きなどの影響も考えられますが、おそらくヒトの嗅覚の特徴が大きく関与していそうです。よく「鼻が慣れる」といいますが、最初は匂いが気になってもだんだん気にならなくなる現象です。
祖母谷では、河原の源泉から絶え間なく立ちのぼる匂いで覆われており、鼻が匂いに慣れてしまった状態でお湯に入るため、あまり感じないのではないかと考えられます。
逆に、欅平駅周辺では、猿飛山荘や足湯の湯気からしか匂ってこないため、鼻がまだ敏感な状態でお湯に入ると、匂いが気になるのでしょう。

温泉5
温泉6
温泉7
河原展望台の足湯、猿飛山荘からお湯を引いています。

というわけで
化学的な要因と、生物学的な要因とで色々考察してみましたが、正直なところ匂いの違いというところの結論は出ませんでした。
まあ、源泉は同じ「弱アルカリ性・硫黄泉」ではありますが、三種三様の楽しみかたが出来ることは間違いありません。
冷たい雨が続いたり、残暑の日があったりと、とかく不順な季節です。
ぜひ欅平の温泉をお試しください。

ご注意:日帰り入浴はお時間が限られます。だいたい午後3時か4時頃で終了されます。利用できる時間帯など不明な点は直接各温泉までお尋ねください。
(黒部・宇奈月温泉観光局HP)

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